ISHIZUKA BUSINESS DESIGN PROJECT
石塚硝子プロジェクトメンバーの両角です。 すでに60案以上の提案をいただき、本当にありがとうございます。
さて皆さんにリクエストがあります。 現時点の提案数は少ないながら、実は石塚硝子として可能性を感じており、だからこそ皆さんからもっともっと提案を期待している技術/素材、分野、方向性が下記の5つです。
① ガラスの製造技術を活用したコンセプト ② ハイブリッドガラスを活用したコンセプト ③ 紙(牛乳パック原紙)を活用したコンセプト ④ 消臭ガラスを活用したコンセプト ⑤ 体験価値を提供するビジネスモデル
詳しく見ていきましょう。
①ガラスの製造技術
食器部門ではミキサーやカバーなどの工業部品も製造しています。 既存の部材を置き換えたり、ガラスであることで解決できる課題はありませんか? また1500°Cの温度でガラスを溶解している窯の熱や廃熱の利用なども画期的なアイデアがあればと考えています。 温泉や発電は、ありがちなアイデアですので、新規性のある提案にしてください。
②ハイブリッドガラス
今投稿いただいているコンセプトは日用品として使うものが多いです。 コスト的に、ハイブリッドガラスはグラム数百円と比較的高額な材料で、現在はプロジェクター用LEDの封止材として使用されるなど、製品自体が高額なものに使用されています。 よって、将来的なコストダウンは視野に入れるものの、初期段階ではハイエンドな製品として世の中に出す必要があります。既存の材料を単純にハイブリッドガラスに置き換えるだけでは、せっかく提案していただいてもコスト的に難しいという判断になってしまいます。 活かして欲しい特長は、 ・紫外線に非常に強い:従来のシリコン系樹脂などでは耐えられない紫外線にも耐え、劣化しない。 ・熱に強い:シリコン系樹脂では劣化してしまう200°Cの高温にも1万時間以上耐える。 という点です。
逆に短所としては ・引っ張りには弱い:構造に組み込むなど強度が要求される点には不向き
③紙(牛乳パック原紙)
全体的に数が少ないので、募集しています。 牛乳パック原紙の特徴しては ・リサイクルが可能 ・飲料を入れる紙であり、耐水性が高い ・印刷で意匠性を付与できる 世の中の流れが脱プラスチックに傾くなかで、紙を使うことで新たな価値を提供できるコンセプトはありませんか?
④消臭ガラス
提案の数としては多くのコンセプトをいただいております。 ただ、コンセプトが社内で既に開発済みor検討中のアイデアと類似の商品、用途が多いです。より捻った我々が唸るようなコンセプトを募集します。 消臭スプレーのような即効性はありませんが、活性炭やゼオライトなどの吸着して消臭する材料と比較して長寿命で材料によっては、半永久的に効果を発揮します。 効果のイメージとしては、例えば、下足箱に消臭ガラスを練りこんだフィルムを入れると、次の日にあけたときに効果が実感できるというようなじんわりとした効き方です。
⑤新たなUX(ユーザー体験)を提供するビジネスモデル
モノづくりは必要条件として、モノを活かしたUX(ユーザー体験)を提供し、それによって収益を得るビジネスモデルをもっと提案いただきたいと考えています。