素材に動きや弾力を生み出す技術(CAMs)の活用アイデア
Nature Architects & 三井化学主催素材に構造を付加し動きや弾力を生み出す技術(CAMs)の活用アイデア
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賞金総額
300万円 -
採用点数
2案 -
提案〆切
終了
- 主催:
- Nature Architects & 三井化学
- 募集内容:
- 素材に構造を付加し動きや弾力を生み出す技術(CAMs)の活用アイデア
- 求める方向性:
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- CAMs技術だからこそ価値が生まれるもの
- 実現可能で、将来的に大きな市場が期待できること
- 受賞後の扱い:
- 事業化の可能性があるコンセプトは、すぐに試作開発・事業戦略の検討をスタートし、3年以内の事業化を目指します。
Nature Architects
代表取締役CEO
大嶋 泰介
弊社が独自に開発したCAMs技術は、今後のモノづくりを根本的に変革する可能性を持っていると信じています。CAMs技術を活用することで、今まで実現することが難しかった複雑な動きの表現や単一の材料からでも多様な弾力を表現することが可能になります。例えば、金属に特定の構造を3Dプリントすることで一部を適切に柔軟に変形可能な部材に変化させることができます。
こんなものあったらいいなといった抽象的な提案ではなく、もっと具体的で切実な課題を捉えた提案歓迎します。一緒に素晴らしいプロダクトを共創しましょう!
保有する知財や経営資源を含めた提案をする方へ
あなたが保有している知財や経営資源(サービス、設備、ノウハウ等)含めた提案を行う方は「提案する(知財や経営資源を含む)」ボタンをクリックしてください。
この場合には、応募規約に定める賞金授与による投稿コンセプトの知的財産権の移転とは別に、コンセプトの実現に必要な知財・経営資源の実施・使用の条件について、Nature Architects & 三井化学と別途協議するものとします。
提案に含める知財・経営資源の内容については、コンセプトの提案フォームに記述する箇所を設けてありますので、そちらから詳細をご記入ください。
THEME
募集テーマ
素材に構造を付加し動きや弾力を生み出す技術(CAMs)の活用アイデア
今回の募集は、Nature Architectsと三井化学との共同プロジェクトです。具体的には、Nature Architects社が開発した素材に構造を付加し動きや弾力を表現できる技術(CAMs)を活用したアイデアを募集します。
弊社が独自に開発したCAMs技術は、今後のモノづくりを根本的に変革する可能性を持っていると信じています。今まで、複雑な動きを生み出すためには、ギアやヒンジなどを組み合わせて加工組立する必要がありましたが、CAMs技術を活用すれば1種類の素材をベースに、切削や成形により構造を付与することで、複雑な動きや多様な弾力を表現できます。
このCAMsを活用してどういったモノの加工をして、どういった商品として世の中に送り出していくことで、社会に大きなインパクトを与えられるかを日々考えています。一方で、本技術は、様々な可能性があるがゆえに、私たちで考えるには限界があります。
そこで、今回は様々な人々からアイデアを募ることでCAMsの可能性を拡げる、ひいては世の中により大きな価値を生み出すような商品を共創することで実現したいと考えています!
私たちが開発している技術CAMsとは?
弊社の独自技術CAMsはメカニカル・メタマテリアル(Mechanical Metamaterials)と呼ばれる研究領域の技術です。既存材料に3Dプリントなどで繰り返し構造を加工することで、人工的に特定の変形や弾力を付与された物質のことをメカニカル・メタマテリアルと呼びます。例えば、金属に特定の構造を加工することでスポンジのような柔軟性を与え特定の方向にのみ変形する材料を生み出すことができます。
そのほかにも、メカニカル・メタマテリアルを応用すると、このような「強くて軽いコア材」「フィット性の高い靴」「パンクしないエアレスタイヤ」などを実現することができます。
*Nautic EXPO『アラミド ハニカム ステッチ - NOMEX®コア材』より引用
*ブリジストン『エアフリーコンセプト』より引用
これら、構造によって生み出される変形や弾力といった物理的な機能と構造の関係は研究レベルである程度明らかになっているものの、機能から構造を逆算して求める手法は十分に確立されているわけではありません。
弊社独自技術のCAMs(Compuer Aided Metamaterials)は機能から構造を逆算して求めるアルゴリズムやシステムの総称です。CAMsによって今までは、複雑な部品の組み立てや複数の材料の配合で製造されてきた変形や弾力などの機能をデジタルに設計し製造することができます。したがって、これまでの製造手法では機構や組み立てが複雑すぎて実現できなかった人工物が製造可能になる可能性を秘めています。
Nature Architects
マネージャー
山口 総一郎
既存の構造解析してから機能/物性を検証するのではなく、欲しい機能から逆算して構造を出力することができる点が強みです。
特に、従来試行錯誤の負担が大きく構造解析から機能/物性検証のループを頻繁に回すのが難しかった業界で特に活用可能性があると考えています。
具体的には、マスカスタマイゼーションの流れを受けた少量多品種生産のプロダクトや、一度の構造解析コストが高い建築などが考えられます。
加工によって実現できる機能
硬い素材を柔軟に
本来の物質の硬さを保ちつつ、柔らかさを出すことができます。(ex. 金属に一部の方向にのみスポンジと同等の柔らかさを持つ金属など)
一定方向のみに変形させる
ある一定の方向に力を加えることで、目的形状にのみ変形させることができます。(ex. 半球のみに変形する樹脂でできた平面構造)
部品点数を減らす
部品点数を大幅に減らしながら、望ましい動きを実現することができます(ex. ロボットアーム・ロボットハンドや、工作機械など)
▶︎ 実現できないこととしては
・本来物質が持つ強度や硬度をさらに強くすることはできません。
・構造を実現するための加工方法がない場合には、作ることができません。
・ナノやマイクロといったサイズでの加工は今回の対象外とします。
▶︎ 加工の対象となる素材については
金属、セラミック、樹脂、木材などある一定の硬さを持った素材が対象となります。その他、素材の加工の可能有無についてはご質問ください。
Nature Architectsと落合陽一氏とで共同開発したプロダクト
期待する提案
本技術を活用していること
CAMsを用いることで、従来は実現が困難であった表現(動きや弾力など)ができることに関連した提案であることを必須とします。
実在する課題や欲求
あなたや身の回りの人が経験したこと、もしくは何らかのデータの裏付けを持つような実在する課題や欲求から提案してください。
有望な市場であること
未来社会において大きな市場と成り得るアイデアや、大きな社会問題への解決に繋がるようなアイデアを歓迎します。
三井化学
次世代事業開発室
ディレクター
富田 秀敏
【必読】
特定のプロダクトに精通している方ならではの課題などをベースにしている提案があれば大歓迎です。特に、消費者目線だけでなく、メーカーおよびデザイナー目線で「このような動きが表現出来たらな」のような課題を特に募集します。
具体的な本技術の活用の方向性として、以下2点があります。
1. 従来ギア・ヒンジなど複雑な機構・加工組み立てを必要としてたプロダクト・部品をCAMs技術により代替し一体成型の可能性があること(ドアひんじ)
2. もしくは動きや弾力を生み出す機構が複雑すぎて世の中に普及しなかったプロダクトをCAMs技術を用いることで世に生み出す可能性があること
これらに捉われず、本技術の新たな使い方などもありましたら、ぜひご提案ください!
Nature Architects
マネージャー
山口 総一郎
【追加情報・・・3/22(金)】
ご提案のうち対象となる顧客がメーカーとなる方へのアドバイスです。(ex. CAMsを使うことで、開発におけるメリットがある提案など)この場合には、顧客となるメーカーが現在抱えている課題を解決できる「生々しい」提案をお待ちしています。
・顧客メーカーの課題は何か?
現在顧客メーカーが当該プロダクトを開発するにあたって何を課題と感じているか。
・顧客メーカーの「競合プロダクト」と何が違うのか?
現在どのような競合製品が出てきていて、その競合製品とCAMsを用いた製品はどのように差別化ができるのか?
既に投稿されているコンセプトにて、上記の視点が抜けているために良し悪しの判断しづらいものが多くあります。
SCHEDULE
スケジュール
初期提案(任意)
2019/2/2(土) ~
3/10(日)
募集テーマをよく読んで、中身を考え抜いたコンセプトを提案してください。企業からフィードバックをもらうにはこの期間内の提案が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
提案〆切
2019/3/31(日) 23:59
主催企業の目に留まるとフィードバックが届くので、それを参考に〆切までに提案のブラッシュアップをしてください。提案はこの期日まで受け付けています。
一次審査
2019/4/1(月) ~
5/8(水)
主催企業による一次審査、及び知的財産権の調査を行い、5~10案のコンセプトに絞り込みます。審査通過者には事前に連絡を差し上げます。
改善
2019/5/9(木) ~
7/12(金)
一次審査を通過したコンセプトの課題やソリューションの仮説検証を行います。また、Wemake上で一緒に改善を行うチームメンバーを募ることができます。
最終審査・結果発表
2019/7月下旬予定
最終審査では、改善したコンセプトを主催企業に対してプレゼンテーションをしていただきます。受賞したコンセプトは、主催企業にて事業化を目指して動き出します。
Nature Architects
マネージャー
山口 総一郎
文章ベースでコンセプトが固まったら「見せ方」を作りこむ前に私たちに提案してみてください!
2019/2/2(土) ~ 3/10(日)の期間に投稿されたコンセプトを対象として、より独創性・実現可能性が高いと評価したアイデアには、私たちのメンバーからコンセプトにフィードバックをします。
フィードバックをもとに何度も改善したコンセプトのほうが、審査を通過する確率は高まりますので、ぜひ早めにご提案ください!(※ 1人あたりの提案数に上限はありません。)
PRIZE
賞
最優秀賞
100万円
チームメンバーには
別途30万円(均等割)
優秀賞
60万円
チームメンバーには
別途20万円(均等割)
特別賞
40万円
チームメンバーには
別途15万円(均等割)
ファイナリスト
5万円
入賞者を除く
一次審査通過者
×7点(予定)
※ 上記3賞の受賞対象者が複数になる可能性もございます。
※ 該当作品なしとさせていただく場合がございます。
審査の基準
問題や欲求の設定
どのような人のどのような問題や欲求にアプローチしますか?それを解決したり、満たす必要性を示すデータや、個人的体験を教えてください。
提供価値
どのような価値と体験を提供しますか?お客様にお金を払ってでも選んでいただける価値だと言える客観性がありますか?
実現方法
社会実装に向けて、実現方法や、ターゲットユーザーの体験を考え抜いた商品・サービス提供のあり方を具体化してください。
競合優位性
既存の商品やサービス、問題に対する既存の解決策とくらべても大きな価値がありますか?
MEMBER
メンバー紹介
INFO
補足情報
コンセプトの初期提案について
コンセプトの画像は高いレベルで視覚化されているにもかかわらず、コンセプトの方向性が企業の期待するものと異なっているために審査対象に残らないコンセプトが数多くあります。
そのため視覚化は最低限にしておき、考え抜いたコンセプトを先に企業に提案することで、企業が興味を持つ方向性であるかを確認することを推奨しています。
初期提案をしていただいたコンセプトが、主催企業の目に留まるとフィードバックのメッセージが届くので、それを参考に提案〆切までにコンセプトのブラッシュアップをすることができます。
必ずしも全てのコンセプトに対して行うわけではありませんが、募集テーマに沿った中身のある提案にはできるだけフィードバックをさせていただきます。
事業化プロセスについて
1. 受賞コンセプトの社内検討(3ヶ月)
2. 実現可能性・ビジネス性検証(6ヶ月)
3. 試作開発・検証(12ヶ月)
賞金及び決定プロセスについて
賞金
最優秀賞:100万円(1点):チームメンバーには別途30万円(均等割)
優秀賞: 60万円(1点):チームメンバーには別途20万円(均等割)
特別賞: 40万円(数点):チームメンバーには別途15万円(均等割)
ファイナリスト:5万円(入賞者を除く一次審査通過者)
※ 「該当作品なし」とさせていただく場合がございます。
※ 賞金に付加される源泉所得税については賞金に含まれるものとします。
※ チームメンバーとは、コンセプト改善に進んだコンセプトに対して、参加申請を行い承認された方を指します。
※ 万が一、チームメンバーの資格を得たにもかかわらず、コンセプト改善活動に参加していないと主催メーカーが判断した場合には、分配金を受け取る資格を喪失するものとします。
応募規約(権利の扱い)
1)皆さん発案のオリジナルのコンセプト、言い換えれば、第三者の所有権、特許、実用 新案、意匠、商標、著作権(著作権法第27条及び第28条所定の権利を含む)等の知的財産権(これらの権利を取得しまたは登録出願する権利を含む)を侵害していないものを応募して下さい。
2)応募いただいたコンセプトと同一又は類似の企画、開発がプロジェクト主催企業または関係会社で応募時にすでに実施中の場合があります。その過程で、プロジェクト主催企業にて製品化又は知的財産権を取得することがありますが、入賞されたものを除いては、何らの補償はいたしません。
3)入賞したコンセプトに関して、応募時以降にこれに関して皆さんが取得した知的財産権は当社に移転及び帰属するものといたします。なお、当該権利の譲渡対価は、プロジェクトの募集要項に定めた賞金をもって充てるものとし、プロジェクト主催企業として、別途一切の金銭的給付(利用規約に定める販売益を含む)はいたしません。
4)入賞したコンセプトに関して、応募時までに皆さんが既に取得していた知的財産権又は保有していた経営資源(サービス、設備、ノウハウ等を含む)であって事前にエイスが「認定知的財産権等」として認定した場合、当該認定知的財産権等の実施・使用をプロジェクト主催企業が希望する場合、当該実施・使用の条件について、プロジェクト主催企業と協議していただきます。また、応募の時点で株式会社エイスが認定しなかった知的財産権又は経営資源をコンセプトに利用又は使用し、当該コンセプトが入賞した場合は、非独占的に当社に対して利用又は使用許諾されるものとします。
5)入賞コンセプト決定前の事前審査の段階で、プロジェクト主催企業が投稿コンセプトに関する知的財産権の取得を希望する場合があります。この場合における知的財産権を受ける権利をプロジェクト主催企業に帰属させることの対価については、当該コンセプトの入賞が決定した場合、募集要項に定める受賞金をもって充てるものとしますが、当該コンセプトの入賞が決定しなかった場合、募集要項に定める特別賞を上限として、プロジェクト主催企業が別途皆さんのうち対象となったユーザーと合意する対価の支払いをもって、投稿コンテンツに関する特許、実用新案、意匠、商標、著作権(著作権法第27条及び第28条所定の権利を含む)等の知的財産権はプロジェクト主催企業に移転及び帰属するものとし、ユーザーはあらかじめこのことを承諾します。この場合、知的財産権は、ユーザーの新たな意思表示を必要とすることなく、プロジェクト主催企業に帰属します。ただし、この場合であっても、ユーザーが応募時点で既に保有していた知的財産権又は経営資源については、4)項の定めに従います。
5)皆さんにおかれては、応募いただいたコンセプトに関して著作者人格権又は実演家人格権を有する場合においても、プロジェクト主催企業及びプロジェクト主催企業の指定する第三者に対して、これらを行使しないようお願いします。
6)本件プロジェクトは、改善フェーズで終了するものとし、利用規約中の第1条の一部、第14条第1項の一部、第21条第1項の一部、第23条第3項の一部、第14条第7項、第21条第3項その他の販売益の還元/収益の分配に関する規定および第14条第3項、第19条、第20条その他の開発フェーズ以降(賞金に関する事項を除く)に関する規定は、本件プロジェクトには適用されないものとします。
ENTRY
提案
みなさまの提案をお待ちしております
審査基準をよく読んだうえで、以下の情報を準備し、Wemake上の投稿フォームからご提案ください。
・コンセプトの画像1~10枚程度(CG/写真/スケッチなど)
・コンセプトの説明(タイトル・課題や欲求・ソリューションと提供価値・詳細説明)
主催企業
Nature Architects & 三井化学
この度は、Nature Architectsと三井化学での合同プロジェクトになります。
【Nature Architects】
機能からアルゴリズムによって計算材料の構造を逆算して導出する独自技術CAMsを開発する東大発ベンチャー。2018年創業後、幅広い業界の企業と共に共同開発を実施。
【三井化学】
日本の化学メーカーで、自動車、電子・情報、健康・医療、包装、農業、建築・建材、環境エネルギーなど幅広い分野において、人々の生活をより豊かにする製品・サービスを提供しています。